はじめに
「ニキビの炎症は落ち着いてきたけど、肌の赤みや色素沈着、凹凸がなかなか消えない」「市販薬やスキンケアではニキビ跡が治らない」とお悩みではありませんか。
ニキビ跡は、化粧水や市販薬などの肌表面のケアだけでは、なかなか改善されません。美容皮膚科やクリニックなどで施術を受けることでニキビ跡の改善効果が見込めます。
この記事では、ニキビ跡を治すために知っておくべき知識(原因や種類)と、具体的な対処法、消し方、治療方法について解説します。治療の料金や、副作用、注意事項なども詳しくまとめているので、予算内かつ安心して受けられる施術を見つけることができるでしょう。
「早くニキビ跡を消したいけど何をしたらいいのか分からない」とお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
色素沈着などのニキビ跡を消すことはできる?
色素沈着などのニキビ跡は、種類に応じて適切な治療を選ぶことで改善が期待できます。
ニキビ跡には「赤み」「色素沈着」「凹み(クレーター)」「盛り上がり」など種類があり、状態によって対処法が異なります。
色素沈着(炎症後色素沈着)は、炎症によりメラニンが増えたシミのような跡で、半年ほどで薄くなることもあります。
ただし、紫外線を浴びると濃くなりやすいため、日中のUVケアが重要です。改善には、美白成分を含む外用薬・内服薬、ピーリング、光治療、イオン導入などが用いられます。
一方、凹み(陥凹性瘢痕)は、皮膚の構造そのものが変化した状態で自然には元に戻りません。
レーザー治療やマイクロニードル治療など、肌の再生を促す施術により、目立ちにくくすることが可能です。いずれも症状に合わせた治療を選択する必
【種類別】ニキビ跡を治す4通りの方法!原因とメカニズムを解説
ニキビ跡とは、ニキビの炎症が落ち着いた後に残る赤みや色素沈着、凹み、クレーターのことを指します。
ニキビ跡を治すためには、種類ごとの原因とメカニズムを把握する必要があります。
ひとくちに「ニキビ跡」といっても、「赤み」「色素沈着」「クレーター」「ケロイド」など4つの種類に分類され、ニキビ跡がどのような状態であるかによって、アプローチ方法が異なるからです。
| 種類 | 特徴 | 主な治療法 | 効果の見込み | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 赤み (赤いニキビ跡) |
ニキビが治った後に赤みが残る炎症が原因 |
エリシスセンス(ニードルRF) サリチル酸ピーリング ダーマペン4 エレクトロポレーション(ケアシスS) フォトフェイシャル |
数ヶ月~半年 |
早期のケアが必要 放置すると色素沈着やクレーターが生じる可能性がある |
| 色素沈着 (茶色いニキビ跡) |
肌の色が茶色にくすむ メラニンの沈着が原因 |
エレクトロポレーション(ビタミンC、トラネキサム酸) 美白内服 ピコトーニング |
数ヶ月~1年 |
UVケアが必須 紫外線により悪化する可能性あり |
| クレーター (萎縮性瘢痕・ 陥凹性瘢痕) |
皮膚が凹んだ状態 ニキビが深く炎症を起こすと生じる |
エリシスセンス(ニードルRF) ダーマペン4 ジュベルック |
複数回の治療が必要 | 長期的な治療が必要 深い跡ほど治療が難しい |
| 肥厚性瘢痕 (ケロイド) |
ニキビ跡が盛り上がり、厚みを持つ |
エリシスセンス(ニードルRF) ダーマペン4 フォトフェイシャル ヒアルロン酸注入治療 |
複数回の治療が必要 | 長期的な治療が必要 |
ここでは、自分のニキビ跡のタイプに応じて最適なスキンケアや治療方法を選択するために、それぞれの原因やメカニズムについて解説します。
ニキビ跡➀ 赤み(赤いニキビ跡)の原因と治す方法
赤み(赤いニキビ)は、ニキビ跡の中でもっとも多く見られる症状です。医学的には「炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)」と呼ばれており、ニキビの炎症によって細胞が傷つき、傷を治そうとして皮膚内の血管が拡張したり、新たに毛細血管が作られたりすることで生じます。
そのため、肌が赤みを帯びています。ニキビの炎症により、毛細血管が破壊され、赤血球が皮膚の細胞間に漏れ出すことで、赤いニキビ跡になってしまうのです。
赤みのあるニキビ跡は、軽度であれば肌のターンオーバーに伴い、3~6ヶ月ほどで徐々に薄くなり、消退していきます。
しかし、炎症がひどく皮膚の深い部分にまでダメージが与えられている状態だと、時間が経っても赤みが消えない可能性があります。
赤いニキビは、放置すると色素沈着やクレーターが生じる可能性があるので、炎症を早く鎮めるために、美容皮膚科やクリニックでの治療を検討しましょう。
ニキビ跡➁ 色素沈着(茶色いニキビ跡)の原因と治す方法
ニキビの炎症によって「メラノサイト(メラニンを産生する細胞)」が刺激を受けて、メラニンが過剰に生成され、茶色から黒いシミやくすみが色素沈着として肌に表れます。色素沈着(茶色いニキビ跡)は、ニキビの炎症が落ち着いた頃に目立つようになるため、医学的には「炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)」といいます。
炎症を起こした肌は、ターンオーバーが乱れているため、メラニンの排出がスムーズに行われず、色素沈着を起こしやすくなるのです。
シミと同じように美白ケアをすると半年ほどで茶色いニキビ跡を薄く、目立ちにくくすることもできますが、重度のニキビによって生じた跡の場合はクリニックでの治療を受けた方が良いでしょう。
ニキビ跡➂ クレーター(萎縮性瘢痕・陥凹性瘢痕)の原因と治す方法
赤いニキビ跡や色素沈着がさらに重症化すると、肌の表面にクレーター状の凹凸ができます。クレーターは、ニキビの炎症が皮膚の真皮にまで達し、真皮を破壊してしまうことが原因で起こります。
医療機関では、「萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)」や「陥凹性瘢痕(かんぼつせいはんこん)」と呼ばれることが多いです。
重度の炎症が起きたり、ニキビを潰したりすることで、真皮層の肌細胞が破壊され、月の表面にあるクレーターのようなボコボコとしたニキビ跡ができます。
また、ニキビの炎症によってコラーゲンが生成されない場合や、肌が下層へ引っ張られて皮下組織と皮膚の癒着が生じると、肌表面に凹みがみられます。
凹みやクレーター状になってしまったニキビ跡は、自然治癒やスキンケアなどで治すことが難しいため、美容皮膚科やクリニックでの治療が必要です。
ニキビ跡➃ 肥厚性瘢痕(ケロイド)の原因と治す方法
ニキビの炎症が真皮にまで達すると、皮膚の再生能力に異常が生じ、しこりができることがあります。医学的には「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」と呼ばれています。
ニキビの炎症がなかなか治らない場合、肌を修復するために肌の弾性組織委である「コラーゲン」が過剰に生成され、硬く盛り上がっている状態です。やけどの跡に似ています。
軽度のニキビでは発生しませんが、肌の深部(真皮層)にまでダメージを与えるニキビによって引き起こされることが多いです。顎まわりやフェイスライン、デコルテ、肩、肩甲骨あたりに表れる傾向にあります。
肥厚性瘢痕(ケロイド)やしこりとなった場合は、自然治癒や市販薬での治療が難しいため、美容皮膚科やクリニックでの治療が必要となります。
ニキビ跡ができやすい場所
| ニキビ跡 | ニキビ跡ができやすい場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 赤み(炎症後紅斑) |
|
毛細血管が多い部位はニキビの炎症が治まった後に血管の拡張が残りやすいため |
| 色素沈着 |
|
摩擦や日焼けの影響を受けやすい部位で、メラニンが生成されやすい |
| 凹み(クレーター) |
|
皮脂腺が発達しており、頻繁な汗や過剰な皮脂分泌で毛穴が詰まりやすく、炎症が重症化しやすい |
| 肥厚性瘢痕(ケロイド) |
|
衣類やマスクの摩擦が生じやすく、皮膚へのダメージを回避しにくい ホルモンの影響を受けやすい |
ニキビ跡は、皮脂が過剰分泌しやすい部分や、摩擦が生じる部分、ホルモンバランスの影響を受けやすい部分に現れる傾向があります。
そもそもニキビができる原因とは?
ニキビ(尋常性痤瘡)は、思春期から大人まで幅広い年代でみられる慢性的な皮膚の炎症です。
皮脂が過剰に分泌され、毛穴に角質がたまって詰まることで、皮脂が内部に滞留しやすくなります。そこへアクネ菌が増殖し、炎症が起こると赤みや膿を伴うニキビが生じます。
ニキビは、皮脂が増える→毛穴に角質がたまる→細菌が増える→炎症が起きる、という流れで悪化していきます。この仕組みを理解しておくことで、自分の肌状態に合ったケア方法を選びやすくなります。
皮脂の過剰分泌
皮脂は本来、肌を保護する役割を持っていますが、量が過剰になると毛穴内部に皮脂が溜まりやすくなります。
思春期に皮脂が増えやすいのは、成長ホルモンの影響で皮脂腺が活発になるためです。
また、男性は女性に比べて男性ホルモンの影響が強く、皮脂分泌が多い傾向があります。
皮脂が増えることで毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの初期段階である「面皰(めんぽう)」が形成されます。
皮脂が増えやすい状況
- ・思春期・成長期
- ・ホルモンバランスの変動(生理前・過度なストレスなど)
- ・洗顔のしすぎによる乾燥反応(皮脂バランスが崩れて再び皮脂が増える状態)
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
毛穴の出口で角質がたまり、詰まりやすくなる
ニキビの最初の段階である「面皰」は、皮脂と角質が混ざり合うことで毛穴が塞がった状態を指します。
皮脂が多いだけでなく、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質がスムーズに剝がれ落ちないと、毛穴の出口に角質が蓄積します。
毛穴が詰まると内部に皮脂が溜まり、酸素が少ない環境が生まれるため、アクネ菌が増殖しやすくなります。
面皰の種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 白ニキビ(閉鎖面皰) | 毛穴が閉じたまま皮脂が詰まっている状態 |
| 黒ニキビ(開放面皰) | 毛穴が開いており、皮脂が酸化して黒く見える状態 |
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
アクネ菌の増殖と、それに伴う炎症
アクネ菌は健康な肌にも存在する常在菌ですが、毛穴が詰まると内部に皮脂が溜まり、酸素が少ない環境になります。
これはアクネ菌が増殖しやすい条件であり、増殖によって生じる代謝物や活性酸素が炎症反応を引き起こします。
炎症が進むと、赤みのある丘疹や膿を伴う膿疱といった「赤ニキビ」へと進行します。さらに炎症が深くなると、色素沈着や瘢痕(クレーター)につながることがあります。
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
ニキビ跡になってしまう
ニキビの特徴
炎症を起こして赤く腫れあがった「赤ニキビ」や赤ニキビが悪化し、膿が出てくる「黄ニキビ」は、ニキビ跡になりやすいといえます。
「白ニキビ」や「黒ニキビ」は炎症を起こしていない状態であるため、ニキビ跡が残ることはほとんどありません。
ニキビ跡が残らないようにするためには、炎症を起こす前のニキビができたらすぐに対処し、炎症を防ぐことが大切です。
また、炎症が起きたとしてもなるべく初期の段階で適切な処置を受けて炎症を鎮めましょう。
【段階・種類別】ニキビ跡を作らないための対策
基本的にニキビは、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビの順に炎症が進行します。
炎症を起こしていない白ニキビや黒ニキビの段階でケアをして早めに治すことで、ニキビ跡の発生を抑えられるでしょう。
ここでは、ニキビの種類ごとに特徴とおもな症状、ニキビ跡として残る可能性について解説します。
白ニキビ
白ニキビは、毛穴に古い角質や汚れが詰まりはじめている初期の段階のニキビです。
触るとザラザラしている程度で、痛みやかゆみを感じることはほとんどありません。炎症が起きていない状態ですので、この段階で進行させないようにケアをする必要があります。
皮脂による毛穴の詰まりを改善することで、ニキビができにくい肌質を手に入れられます。具体的には、毛穴を清潔に保つために正しい洗顔方法を押さえることと、鎮静効果のある化粧水やクリームで肌を整えることが大切です。
黒ニキビ
毛穴に古い皮脂や角質が詰まり、黒く酸化してしまったものを「黒ニキビ」といいます。白ニキビが進行すると黒ニキビになります。
白ニキビと同じように炎症を起こしていないので、痛みや熱感を伴うことはほとんどありません。
黒ニキビができる原因は、ターンオーバーやホルモンバランスの乱れが挙げられます。また、不適切な洗顔方法により、毛穴に皮脂や汚れが詰まると、黒ニキビができてしまいます。正しい洗顔方法を押さえて、生活習慣の見直しをすることが大切です。
治療法として、古くなった角質を溶かして、お肌のターンオーバーを整えるピーリングやエリシスセンスがおすすめです。
赤ニキビ
赤ニキビとは、白ニキビや黒ニキビを放置したことによって、炎症が起きた状態です。赤ニキビは、毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態ですので、放置するとニキビ跡になってしまう可能性があります。
早く炎症を抑えなければ、赤ニキビに膿が溜まり「黄ニキビ」になります。ニキビ跡を防ぐためには、皮膚科や美容皮膚科で処方してもらう外用薬や内容薬などを処方してもらうことをおすすめします。
また、エリシスセンスなどの院内施術を行うと治りが早くなるでしょう。
治療法として、古くなった角質を溶かして、お肌のターンオーバーを整えるピーリングやエリシスセンスがおすすめです。
ニキビ跡の原因となるNGなスキンケア方法と行動
スキンケアの方法を誤ると、ニキビ跡の原因になるので注意が必要です。ここではニキビを悪化させたり、ニキビ跡の原因となったりするNGなスキンケア方法と行動について解説します。
ニキビを潰す
早くニキビを治したいという思いから、ニキビを無理に潰してしまう人もいます。
ニキビを潰してしまうと、クレーターやニキビ跡ができる恐れがあるので、避けた方が良いでしょう。
また、力を入れてゴシゴシ顔をこすると、肌に負担がかかり、メラニンが過剰に生成されて色素沈着が残る恐れがあります。洗顔の際には、洗顔料をしっかりと泡立ててできるだけ手が肌に触れないように優しく洗うようにしましょう。
熱いお湯で洗顔する
熱いお湯で洗顔をすると、肌に必要な皮脂まで洗い流されるため、ニキビの症状が悪化してしまう恐れがあります。肌が乾燥し、皮脂が過剰に分泌されるので、ニキビの症状が悪化しやすくなるのです。
洗顔をするときには、人肌程度のぬるま湯で洗うことが大切です。
肌に摩擦や刺激を与える
肌に摩擦や刺激が加わると、皮膚に負担がかかるので、ニキビの重症化につながります。
洗顔後にタオルでゴシゴシと擦ると、メラニンが生成され、ニキビ跡がひどくなります。
顔の水分をふき取ると肌に負担がかかるので、優しく水気を取るようにしましょう。
ニキビ跡を治すために日常で気をつけること
ニキビ跡を治すために、下記の3つに気を付けましょう。
- 1. 紫外線対策をする
- 2. 適切なスキンケアを行う
- 3. ターンオーバーを促すための生活習慣を心がける
食事や睡眠、運動などの習慣に気を付けると、ターンオーバーが正常化し、ニキビ跡の消失に役立ちます。今からはじめられるものも多いので、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。
紫外線対策をする
紫外線の影響によって色素沈着の症状が悪化する恐れがあります。紫外線は夏場だけではなく、年中降り注いでいるので、冬や曇りの日も紫外線対策を忘れず行いましょう。
室内外問わず、毎日日焼け止めを塗る習慣をつけて、外出する際には帽子や日傘を活用することも大切です。
適切なスキンケアを行う
適切なスキンケアを行うことで、炎症の悪化やバリア機能の低下を防げます。ニキビは、皮脂に汚れや古い角質が溜まることで重症化しやすくなるため、肌を清潔に保つことが大切です。
肌をゴシゴシ擦るなどの不適切な洗顔をすると、摩擦や刺激によって肌のバリア機能が低下したり、皮脂が過剰に分泌されたりしてニキビ跡が残りやすくなります。
たっぷりの泡で肌を包むようにして優しく洗顔し、柔らかいタオルでポンポンと押さえるように水分をふき取ることを意識してみてください。また、スキンケア用品を選ぶ際にはメラニン色素の抑制作用がある「ビタミンC誘導体」や抗炎症作用のあるグリチルリチン酸が配合されている商品を使うと良いでしょう。
ターンオーバーを促すための生活習慣を心がける
ニキビやニキビ跡の自然治癒を促すために肌のターンオーバーを正常化する生活習慣を心がけましょう。肌のターンオーバーを促す習慣として、「食事」「睡眠」「運動」の3つが挙げられます。
| 生活習慣 | 詳細 |
|---|---|
| 食事 |
|
| 作用機序睡眠 |
|
| 運動 |
|
出典:習慣的に運動しよう|身体活動・運動|とうきょう健康ステーション
出典:力トレーニングが美肌に貢献することを世界で初めて報告 ~筋力トレーニングによる血中成分の変化が皮膚老化の改善に関与することを解明~ |立命館大学
食事の栄養バランスが乱れると、肌のターンオーバーが乱れてしまい、バリア機能の低下につながります。また、睡眠不足や過度なストレスによって自律神経が乱れると肌のターンオーバーに悪影響を及ぼすので注意が必要です。
バランスの良い食事・質の良い睡眠・適度な運動習慣を心がけると、ターンオーバーの正常化につながり、ニキビやニキビ跡の自然治癒効果を期待できるでしょう。
茶色いニキビ跡が治るまでにかかる期間
茶色いニキビ跡は「炎症後色素沈着」と呼ばれ、ニキビの炎症によって増えたメラニンが肌に残っている状態です。
個人差はありますが、紫外線対策や保湿などの基本的なケアを続けた場合、概ね数ヶ月~半年ほどかけて徐々に薄くなることがあります。しかし、強い炎症があった場合や日常的に紫外線を浴びやすい環境では、色が長く残ることがあります。
セルフケアでの改善が期待できない場合は、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸を含む外用薬、ピーリング、光治療などを検討した方が良いでしょう。
肌の状態により適した方法が異なるため、経過が気になる場合は医療機関を受診し、専門医にご相談ください。
自宅でできる茶色いニキビ跡の
対処法
茶色いニキビ跡に対して、自宅でできる最も基本的な対策は紫外線から肌を守ることです。色素沈着は紫外線により濃く見えることがあるため、日焼け止めの使用や帽子・日傘などの活用が効果的です。
また、スキンケアでは刺激を避け、洗いすぎや強く擦るケアを控えることが大切です。
薬用化粧品に含まれる成分(トラネキサム酸、グリチルリチン酸など)は、肌を整える目的で使用されることがあります。
こうしたアイテムを「日々のケアの中で負担をかけずに続けること」が、色素沈着をゆっくりと落ち着かせることに繋がるでしょう。
出典:トラネキサム酸・グリチルリチン酸2K配合の薬用化粧品によるニキビ状態の変化比較
【メンズ】ニキビ跡を目立たなくする方法
男性は皮脂分泌が多く、ヒゲ剃りなどによる刺激が加わりやすいことから、ニキビ跡が気になりやすい場合があります。
ニキビ跡には、赤み、色素沈着、凹み(クレーター)など種類があるため、状態に応じて対策が異なります。
- ・赤み:炎症の経過によるもので、時間とともに薄くなる可能性がある
- ・色素沈着:紫外線対策やスキンケアで目立ちにくくなる可能性がある
- ・凹み:肌の再生を促す施術(ダーマペン、レーザーなど)が推奨される
ニキビ跡改善のための施術は多くの場合、自由診療(保険適用外)となり、費用や通院回数には個人差があるため、事前に医療機関で説明を受け、納得したうえで検討することが大切です。
【女性】ニキビ跡を目立たなくする方法
女性の場合も、ニキビ跡の状態に応じてケアや治療の選択肢が異なります。
- ・色素沈着:紫外線対策と保湿を継続することで、徐々に薄く見える可能性がある
- ・赤み:炎症の経過とともに落ち着く傾向にある
- ・凹み:肌の再生を促す施術(ダーマペン、レーザーなど)が推奨される
肌の状態や選ぶ施術によって費用・必要な回数・効果の現れ方には差があります。そのため、気になる部位や治療の目的を整理したうえで、無理のない範囲で継続できる方法を選ぶことが大切です。
また、スキンケアでは低刺激性・ノンコメドジェニック製品を選ぶことが生活の中でできる対策のひとつです。
【中学生向け】ニキビ跡を目立たなくする方法
中学生のニキビは、皮脂分泌が活発になる時期に多くみられます。ニキビ跡を残しにくくするためには、ニキビが炎症を起こす前段階からのケアが重要です。
医療機関では、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬が用いられる場合があります。
これらは症状に応じて処方され、保険適用となることもありますが、どの薬をどのように使うかは、医師が肌の状態を確認したうえで決定します。
日常では、強くこすらず、1日2回を目安に洗顔し、必要に応じて低刺激性の保湿剤を使いましょう。
美容目的の施術を検討する場合は、保護者と相談し、医療機関で説明を受けることが大切です。
【ニキビ跡を消す】セルフケアでできること
ニキビ跡を目立ちにくくするためには、毎日の習慣を見直すことが大切です。とくに、紫外線・摩擦・乾燥は、赤みや茶色い跡が長く残りやすくなる原因です。
ここでは、「ニキビ跡を消す」ことに繋がるセルフケアについて解説します。
生活習慣を整える
肌の状態は、睡眠や食事、ストレスといった生活習慣の影響を受けやすいと言われています。
睡眠不足や偏った食事が続くと、皮脂分泌や肌のターンオーバーが乱れ、ニキビ跡が目立ちやすくなる場合があります。
とくに、過度なストレスはホルモンバランスに影響を及ぼすため、心身の休息も重要です。
ポイント
- ・睡眠は1日7時間前後を目安にする
- ・野菜・果物・たんぱく質を含む食事を心がける
- ・ストレスが溜まる環境では、休息・入浴・軽い運動などを取り入れる
生活習慣を見直すことは、直接ニキビ跡を治すわけではありませんが、肌が本来持つ回復する力を保つうえで役立つとされています。
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
市販薬を使用する
ニキビ跡が「色素沈着」によるものであれば、市販の外用薬を選ぶことがあります。たとえば、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸は、肌の状態を整える目的で配合されることがあります。
また、赤みや炎症が残っている段階では、グリチルリチン酸2Kなどを含む製品が使われる場合があります。
| 成分 | 用途として用いられることがある範囲 |
|---|---|
| ビタミンC誘導体 | 肌を整え、キメをなめらかにする |
| トラネキサム酸 | 肌の状態を整える目的で使用される |
| グリチルリチン酸2K | 肌の炎症を抑える目的で配合されることがある |
ただし、市販薬でも使用方法・副作用の有無は確認が必要なため、症状が続く場合は医療機関への相談が推奨されます。
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
出典:トラネキサム酸・グリチルリチン酸2K配合の 薬用化粧品によるニキビ状態の変化比較
保湿と紫外線対策
紫外線は色素沈着を濃く見せる原因になるため、ニキビ跡のセルフケアではUV対策が欠かせません。
日焼け止めは季節に関わらず使用し、汗や摩擦で落ちやすいので、状況に応じて塗り直しましょう。
また、肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、摩擦などの刺激を受けやすくなります。ニキビ跡が長引く一因につながるため、保湿もあわせて行うことが大切です。
セルフケアのポイントは以下のとおりです。
- ・SPF・PA値は日常生活ならSPF30・PA+++程度を目安に
- ・顔をこすらない洗顔とタオルオフ
- ・セラミド・ヒアルロン酸など保湿成分を含む製品で保湿する
保湿と紫外線対策を継続することで、肌の状態が整い、時間の経過とともに跡が落ち着いて見える場合があります。
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
薬用化粧品・成分の活用
薬用化粧品(医薬部外品)は、肌を整える目的で使用される製品です。
色素沈着・赤みなどのニキビ跡に対して、「治す」「消す」という過度な期待はできないものの、以下のように肌状態を整えたり、ニキビを防ぎ、美肌へと導くために必要だといえます。
| 成分 | 期待される作用 |
|---|---|
| トラネキサム酸 | 肌の状態を整える目的で使用される |
| ビタミンC誘導体 | うるおいとキメをサポート |
| ナイアシンアミド | 肌のうるおい保持をサポート |
| グリチルリチン酸2K | 肌荒れを防ぐ目的で配合されることがある |
成分の選び方は肌質によって異なります。刺激が気になる場合は、まず少量で試す(パッチテストを行う)か、低刺激性の製品から始めると良いでしょう。
出典:トラネキサム酸・グリチルリチン酸2K配合の 薬用化粧品によるニキビ状態の変化比較
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
【ニキビ跡を消す】美容皮膚科・クリニックでの治療
凹凸や長引く赤み・色素沈着などのニキビ跡は、セルフケアだけでの改善が難しい場合があります。
美容皮膚科では、ニキビ跡の種類(赤み、色素沈着、クレーターなど)に合わせて複数の治療方法を組み合わせることができます。
症状に応じた治療を行うことで、肌の状態を段階的に整えていくことが可能です。
レーザー治療
レーザーは、ニキビ跡のタイプに応じて使い分けられます。
| ニキビ跡の種類 | 主に用いられるレーザー | 理由 |
|---|---|---|
| クレーター (萎縮性瘢痕) |
アブレイティブフラクショナルレーザー | 凹みのエッジを物理的に削ることができるため、改善効果が見込める |
| 赤み (炎症後紅斑) |
Vビーム | 拡張した毛細血管に作用する |
| 色素沈着 (PIH) |
ピコレーザー | メラニンを微細に破砕しやすい特性 |
ケミカルピーリング・イオン導入
ケミカルピーリングは、薬剤により表面の古い角質を除去し、ターンオーバーを促進する治療です。赤みや色素沈着タイプのニキビ跡に対して用いられることがあります。
- ・通常:2~4週おきに5~10回を目安に継続
- ・クレーター・ケロイドには効果が限定的
イオン導入は、有効成分を皮膚に浸透させる補助的な治療で、ピーリング後に組み合わせることで相乗的なアプローチが期待されます。
内服・外用療法
ニキビ(尋常性ざ瘡)に対しては、アダパレン、過酸化ベンゾイルなどの外用薬が保険診療で処方されることがあります。
一方で、ニキビ跡に対する治療は症状に応じて異なります。
| 症状 | 治療方法(ガイドライン推奨例) |
|---|---|
| 肥厚性瘢痕 | ステロイド局所注射(C1)/トラニラスト内服(C2) |
| 色素沈着(PIH) | ハイドロキノン/アゼライン酸/ビタミンC外用など |
| 凹み(クレーター) | レーザー・マイクロニードルなどの再生治療 |
出典:ニキビ痕に対する 今後の新規治療の展望
出典:尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会
ニキビ跡を治す治療方法
【美容皮膚科・クリニック】
色素沈着を起こしたものやクレーター状で肌が凹んでいるニキビ跡は、市販薬やスキンケアの見直しなどで綺麗に治すことが難しいといえます。
美容皮膚科やクリニックを受診し、美容医療機器を用いた治療を受けることで、早期改善が期待できるでしょう。
ここでは、ニキビ跡を治すおすすめの治療法を3つご紹介します。ニキビ跡の状態やコスト、痛みの有無、ダウンタイムなどを比較して、自分に合った治療法を見つけましょう。
| 施術名 | エリシスセンス | ポテンツァ | ダーマペン4 |
|---|---|---|---|
| 施術時間 | 60~90分程度 | 60分程度 | 30~60分程度 |
| 痛み | 少ない~普通 | 痛い | 少ない~普通 |
| ダウンタイム | 当日~2,3日 | 翌日~3日間 | 3日間~1週間 |
| 施術間隔 | 1~1.5ヶ月おき | 1~2か月おき | 3週間~1ヶ月 |
| 推奨施術回数 | 5~10回 | 5~10回 | 10~20回程度 |
| 料金相場 (部位:全顔 回数:1回) |
¥29,250~ ¥60,000 |
¥50,000~ ¥100,000 |
¥19,800~ |
| チップ種類 | 複数 (悩みに合わせて使い分け) |
複数 (悩みに合わせて使い分け) |
1種類 |
| 薬剤の浸透性 | 均一に浸透 | 均一に浸透 | ばらつきあり |
エリシスセンス
エリシスセンスは、最新マイクロニードルRFを使用した美肌治療です。髪の毛より微細なマイクロニードル(極細針)を肌に刺して、美容成分が豊富な薬剤を直接皮膚内部に浸透させることが特徴です。
マイクロニードルの先端からは、「RF」という高周波エネルギーを出力し、あえて細かな傷を作ります。
その傷を治すために創傷治癒の力が働き、コラーゲンやエラスチンが生成されて炎症を起こしたニキビやニキビ跡を修復し、美肌へと導きます。
当院では、7種類の薬剤をご用意しており、お肌の状態やなりたい肌にあわせて医師と相談しながら選択することが可能です。
ニキビ跡にお悩みの方は、肌の凹凸の改善効果が見込める「BENEV成長因子」やくすみを目立ちにくくする「ペップビュー」や「トラネキサム酸」を選ぶと良いでしょう。
▶ エリシスセンスのダウンタイム・副作用・注意事項
【ダウンタイムと副作用】
数日から1週間程度赤み・内出血・腫れが生じる場合があります。施術痕は数日で目立たなくなります。施術後は肌が乾燥しやすいため保湿をしっかり行ってください。
【注意事項】
- ・施術後、数日間はサウナや激しい運動などはお控えください。
- ・当日の飲酒はなるべくお控えください。
- ・かさぶたなどができた場合は、自然に取れるまで剥がさないようにしてください。
- ・外出時には、必ず日焼け止めクリームを塗ってください。
- ・施術後2~3日間は熱感やピリピリ感などが生じる可能性がありますが、自然に回復するため心配ありません。
【注意事項】
以下に該当する方は、エリシスセンスの治療をお受けいただくことはできません。
- □ペースメーカーや内部除細動器を装着している方
- □体内に金属類を埋め込んでいる方
- □妊娠中または妊娠している可能性のある方
- □重篤な皮膚炎や感染症をお持ちの方
- □重度糖尿病の方
- □心疾患のある方
- □悪性腫瘍のある方
- □発熱している方
- □ケロイド体質の方
- □施術部位に金属プレート、シリコンなどを使用している方
- □単純ヘルペス(口唇)ヘルペスの方
- □免疫系障害をお持ちの方
上記以外にも、医師の判断により治療を行えない場合があります。なお、歯にブリッジや、インプラントを施している方、施術箇所にフィラー注射をしている方は、事前にご相談ください。
ポテンツァ
ポテンツァは、マイクロニードル(細い針)を用いて肌に小さな穴を開けて、ターンオーバーを促す治療です。
クレーター状の重度なニキビ跡のほか、毛穴の開き、赤ら顔にも効果が期待できます。空気圧を活かして、美容成分が豊富な薬剤を肌の深層部にまで届けることができます。針の先端から止血効果が見込める高周波(RF)を当てるため、ダウンタイムが短いことも特徴です。
先にご紹介したエリシスセンスは、「ポテンツァの次世代機器」と呼ばれており、痛みやダウンタイムが軽減され、より優れた効果が期待できるため、どちらを受けるか迷っているなら「エリシスセンス」をおすすめします。
出典:エリシスセンスとポテンツァの5つの違い!毛穴やニキビ跡への効果、ダウンタイム、痛み、値段について解説
ダーマペン4
ダーマペンは、ペン型の機器を使用し、皮膚表面を細かく傷つけることで肌が再生する過程を利用して、新しい肌に入れ替える治療です。
美肌薬剤を肌表面に塗布することで、クレーター肌や毛穴の開き、肌のキメ・ハリの改善に効果が期待できます。とくに肌の表面に凹凸ができるようなニキビ跡に適しているといえるでしょう。
ポテンツァやエリシスセンスよりも1回あたりの料金が安くみえますが、推奨施術回数が10~20回と多いためトータルコストを比べると、高くつく可能性があります。
ニキビ・ニキビ跡を消す!治療におけるデメリット
ここでは、ニキビ跡治療(自由診療)を検討する際に知っておきたい注意点をまとめます。
ニキビ跡は自然に消えにくいため、美容医療による治療を選択するケースがありますが、費用・身体的負担・通院の継続性など、いくつかのハードルが生じることがあります。
高額になりやすい(自由診療)
ニキビ跡の治療は、一般的に健康保険の対象外となる自由診療です。
一方、ニキビ(尋常性痤瘡)そのものに対する治療は保険適用となる場合があります。「ニキビ跡」は炎症によって残った瘢痕であり、保険診療の対象外となりやすい点が費用面の負担につながります。
また、ニキビ跡の治療は1回で完了することが少なく、効果を得るには数回~複数ヶ月にわたって継続する必要があります。
治療内容・回数・施術機器・追加薬剤などにより費用は変動し、最終的に高額となることがあります。そのため、以下のポイントを事前に確認しておくことが大切です。
- ・治療内容と回数
- ・料金体系(診察料・施術料・麻酔代・薬剤費)
- ・追加料金の有無
ダウンタイムが発生する場合がある
ニキビ跡治療では、皮膚の再生を促すため、あえて皮膚に刺激を与える施術が行われることがあります。その過程で、赤み・腫れ・かさぶたといったダウンタイムが生じることがあります。
| 治療法 | ダウンタイムの目安 |
|---|---|
| ダーマペン | 赤み・腫れが数日〜1週間 |
| CO2フラクショナルレーザー | 赤み3〜4日、腫れ4〜6日、かさぶた7〜10日 |
これらは治療効果を得るための過程として表れる反応ですが、生活や仕事に配慮したスケジューリングが必要になる場合があります。
施術前には、ダウンタイムの内容と回復の見込みについて、医師から説明を受けることが大切です。
定期的な通院が必要な場合がある
ニキビ跡は、炎症によって肌の構造が変化した状態であり、短期間での改善が難しい皮膚症状とされています。そのため、肌の再生サイクルに合わせて、一定の間隔で施術を繰り返す必要があります。
ただし、「早く治したいから」と間隔を詰めすぎると、肌に負担がかかり、かえって状態が悪化する可能性があるため、医師が示す治療プランに沿うことが重要です。
また、通院を継続することで、生活習慣やスキンケアの見直しなど、長期的な肌管理につながるメリットもあります。
ニキビ跡を消したい方が知っておくべき注意点
ニキビ跡(瘢痕)は、一度できると改善に時間がかかり、見た目だけでなく気持ちにも影響することがあります。
炎症が強くなる前に適切なケアを行い、症状に合った治療方法を理解することが重要です。自己流のケアは悪化につながることがあるため、正しい情報に基づいて対応することが求められます。
治療を検討する際は、効果だけでなく、これらの側面について理解したうえで判断することが大切です。
ニキビを潰す・強い洗顔は悪化につながることがある
ニキビ跡は、炎症によって皮膚の組織にダメージが残った状態です。
炎症が強い、または何度も繰り返すと、赤みが長引いたり、凹み(陥凹性瘢痕)や盛り上がり(肥厚性瘢痕)といった改善しにくい跡につながることがあります。
そのため、潰す・こする・強い洗顔・刺激の強いピーリングなどは避けましょう。
とくに海外製のピーリング剤や独自のセルフケアは、肌トラブルの原因になる可能性があります。
早期の治療が重要
ニキビは軽症でも跡を残すことがありますが、早い段階から治療を行うことで、瘢痕化を予防できるとされています。
クレーター状の凹みは毛穴の構造が変化した状態で自然には戻りにくく、肥厚性瘢痕は治癒まで時間がかかります。
炎症が治まった後も面皰に対する治療を続ける「維持療法」が推奨されています。
専門医に相談する
改善を目指す場合は、肌状態を診察したうえで治療を提案できる医療機関に相談することが大切です。
ニキビ(尋常性痤瘡)は保険適用となる場合がありますが、ニキビ跡治療は自由診療となることが多いため、費用・施術内容・副作用などについて医師から説明を受けて理解したうえで検討しましょう。
当院では、肌診断機VISIAを用いて肌状態を可視化し、適切な治療プランをご提案します。
具体的には、最新のカメラと分析技術によって、肌のしみやシワ、毛穴などを項目別に細かく分析し、肌年齢を解析します。
ニキビ跡の治療経験を持つ医師が、現在の肌の状態とご希望を丁寧に伺い、その方に合わせた治療方法やダウンタイム、費用などをご説明します。内容を十分に理解したうえで、ご検討いただくことが可能です。
ニキビ跡治療に関する
よくあるご質問
一方、凹み(クレーター)は皮膚の構造が変化しているため、完全に消すことは難しいものの、ダーマペンやレーザーなどで目立ちにくくすることが可能です。肌の状態に合わせた治療を選択することが大切です。
まとめ
ニキビの炎症が落ち着いた後に残る赤みや色素沈着、凹み、クレーターのことを指す「ニキビ跡」。
ニキビ跡を治す方法は、肌の状態によって異なり、赤みや色素沈着のような軽度の状態であれば、半年~1年ほどで自然に消えることが多いです。一方で肌がクレーター状になっている場合は、美容皮膚科やクリニックで美容医療機器を用いた治療を受けた方が良いでしょう。
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