小顔に関するお悩みが起こる原因
自分の顔が大きいと感じてしまうときの原因には以下の要素が挙げられます。
いずれも、自分にとって付いてほしくない部分に脂肪や筋肉がついている状態だといえるでしょう。
以降で、それぞれについて説明します。
- ・二重あご
- 二重あごは皮下脂肪が原因ですが、肥満の方でなくても、骨格や姿勢によって二重あごに見えやすくなる方もおられます。
骨格は、あごが小さいと二重あごができやすくなります。
あごが小さいと首からあごまでの距離が短くなるため、首を後ろに引いた時や俯いた時などに二重あごができやすくなるのです。
姿勢では、俯いた状態が長くなると、その状態が癖になって二重あごができやすいです。
スマートフォンを操作する時間が長い方は注意が必要です。
また、皮膚のたるみや口呼吸などが二重あごの原因となっている場合もあります。
皮膚のたるみは年齢を重ねると自然に生じるものです。
加齢によって骨密度が減少すると骨が小さくなったり、縮んだりします。
このような骨の変化が、筋肉(顔だと表情筋)を通じて、皮下脂肪・真皮・表皮へと影響するため、顔がたるみ、二重あごができやすくなるのです。
口呼吸が多いと、下あごと首の距離が短くなるため、あごが小さい方と同じような状態になり、二重あごができやすくなります。
- ・エラ張り
- エラが張っていると感じる方の場合、その原因は筋肉か骨格による張りであることが多いです。
硬いものをよく食べる方、精神的なストレスがあって歯ぎしりや奥歯の噛み締め癖がある方など、無意識のうちに咬筋(こうきん)などのエラ周辺にある筋肉が大きくなる場合があります。
骨格では、下顎角(かがくかく)という部位が関係しています。
一般的にエラと呼ばれていることが多い部位であり、耳の下の角張った骨のことです。
下顎角が大きいとエラが張った印象が顔が大きい印象に、小さいと小顔の印象を与えることが多くなります。
- ・まる顔
- 丸顔の原因はたるみ、皮下脂肪、むくみ、骨格などです。
たるみは表情筋の衰えや加齢などによって生じるものであり、顔の筋肉や脂肪の位置が下がると、顔全体が丸い印象になります。
また、肥満の方や体質によって、顔全体的に皮下脂肪がつきやすい方がおられます。
骨格による影響では、顎や頬の骨がポイントです。
顎が小さい方、頬骨に厚みがある方、頬骨に脂肪が乗っている方はまる顔に見られやすい傾向です。
- ・体とのバランス
- 顔と近い部位とのバランスで顔が大きく見えている場合があります。
肩が上がっていたり、猫背のような姿勢だったりすると、首が短く見える方が多いです。
首や肩周りがスッキリしていると、首が長く見えて小顔な印象になります。
肩周りの筋肉が凝っていたり、筋肉が張っていると何となく顔が大きい印象や自分で美しいと思えない印象になっているケースがあるでしょう。
- ・親知らず
- なかには親知らずが原因で顔が大きく見えていると感じる方もいます。
あまり多いことではないのですが、親知らずの生え方やその周辺の顎やエラの筋肉の発達具合によっては、親知らずを抜くことで小顔になることもあります。
親知らずを抜くと、その周辺の筋肉やエラ周辺で親知らずを支えていた骨が痩せて、フェイスラインがスッキリとした印象になることがあるようです。
頬骨の近くに親知らずがあることも多いため、人によっては頬骨の出っ張りが改善されることもあるかもしれません。
ただし、親知らずを抜いたからといって必ず小顔になるものではなく、生え方によっては抜歯で神経を傷つけるなどのリスクもあります。
あくまで可能性の範囲として、親知らずを抜くことで小顔になるケースがある、と認識しておきましょう。
- ・輪郭がぼやける
- 頬がたるんだり、フェイスラインの周辺やエラの近くに脂肪が多かったりすると、輪郭がぼやけて顔が大きく見えると感じる場合があります。
丸顔に見える場合と理由が似ていることが多いです。
顔に脂肪が多い点は同じであっても、顔の骨格などの個人差から、丸顔に見えたり輪郭がぼやけたり、お悩みの種類が変わると考えられます。
- ・あごが丸い/後退している
- 小顔や顔の印象において、あごの形は他のパーツよりも大きく影響する部位です。
あごが丸かったり後退していると顔がシャープな印象ではなくなるため、人によっては顔が大きく見えることにつながります。
小顔治療ではヒアルロン酸注入やプロテーゼの挿入によってあごをシャープにすることが可能です。
- ・輪郭の凹凸
- あごの後退とつながることですが、頬がこけているなど輪郭の凹凸から小顔な印象から離れているケースもあります。
一見小顔と頬は関係がないように感じる方もいますが、人によっては顔のパーツを整えてメリハリのある顔つきにすることが適している場合もあります。
小顔のお悩みに
対応できる治療法・その紹介
顔の大きさでお悩みの方に、当院でおすすめしている美容医療には、主に以下があります。
※いずれの方法も保険適用外となり、ご体調や使用中のお薬、既往歴によっては受けていただけない場合がございます。
- ・脂肪吸引注射
- 脂肪吸引注射は、脂肪吸引よりも細い針を使って行う脂肪吸引です。
針が細いため、脂肪吸引よりも取り除ける脂肪の量が限られますが、顎下や頬などの小さい部位であれば問題はありません。
脂肪吸引注射では脂肪細胞を取り除くため、リバウンドが起こりにくい特徴があります。
副作用には、倦怠感、熱感、頭痛、蕁麻疹、痒み、むくみ、発熱、咳、胸痛、施術箇所の知覚の麻痺やしびれ、色素沈着、感染症、多量出血、脂肪塞栓症、内臓損傷、麻酔トラブルが起こる場合があります。
吸引部の皮膚が硬くなることや凹凸ができること、また、効果に満足できない場合があります。
手術後は肌色に近いテープを1週間ほど注射部位に貼っていただくことになります。
当院では施術部位によりますが、税込で66,000円または110,000円で行っています。
- ・糸リフト
- 糸リフトは、糸を使ってたるんだ肌のリフトアップができる方法です。
当院ではミントリフトという溶ける糸を使用しています。
糸の刺激によってコラーゲン生成が促進されるため、肌のハリや弾力が増すことも期待できます。
副作用には、腫れ、内出血、赤い点状の針痕が残ることなどが挙げられます。
いずれも数日〜2週間ほどで治る方が多く、針跡は1週間ほどで消失することが多いです。
持続期間は、個人のケアや生活習慣などによりますが、半年〜2年ほどが目安です。
費用は1本あたり税込66,000円です。
注意点としては、皮下脂肪が極端に少ない、または、多い場合は効果を実感しにくいこと、施術後にチクチクとした刺激感が数日続くこと、引きつり感が生じたり頬が突っ張って口が開きにくいと感じたりすることが挙げられます。
- ・エラボトックス
- ボトックスは細菌の毒素を使って緊張した筋肉をほぐすため、筋肉によってエラが張っている場合に有効な治療法です。
副作用には注射部位の腫れや内出血が挙げられます。
稀に起こる副作用にはアレルギー反応、抗体産生、血腫、神経痛などがあり、多量に使用した場合は嚥下困難や呼吸困難、全身性筋麻痺が起こる場合があります。
効果の持続は3ヶ月〜4ヶ月が目安です。
ほうれい線の悩みは改善されても、笑ったときの表情が不自然な印象になる場合もあるため注意が必要です。
当院では、顎だと9,900円で行っております。
ボトックス注射は、適切な間隔を空けずに連続で打ち続けると、抗体ができて効き目が弱くなるため、2回目以降のタイミングは医師に相談・確認しておくことが大切です。
ボトックス自体が熱に弱いため、注入した当日はサウナなど体温を急激に上げてしまう場所は控えていただいております。
- ・ハイフ
- ハイフは、熱エネルギーによる小さなダメージを肌の奥に与えることにより、その回復力を利用して、肌の引き締めが期待できるものです。
二重あごや頬のたるみに照射が可能です。
副作用には紅斑、浮腫、鈍痛、内出血、ミミズ腫れ、痺れ、知覚鈍麻、しこり(拘縮)などが生じる可能性があります。
数日から数週間続く場合があるため、受ける場合は施術前の説明時によく確認しておきましょう。
効果の持続期間は3ヶ月〜6ヶ月ほどが目安です。
施術を継続的に受けられる場合は3ヶ月〜6ヶ月に一度のペースで受けることをおすすめしています。
当院では、全顔+顎下で初回は88,000円、2回目以降は110,000円、3回セットで297,000円です。
全顔+首だと初回は114,400円、2回目以降は143,000円、3回セットで386,100円です。
- ・コスパの良い治療とそうでない治療
- 結論からお伝えすると、コストパフォーマンスの良い治療は人によって異なります。
人によっては小顔から離れた印象になる原因は異なるため、適切な治療も異なるからです。
顔が大きく見える場合を大別すると、脂肪が理由の場合、筋肉の張りが原因の場合、脂肪と筋肉の両方が理由となっている場合、骨格が原因の場合などに分けることができます。
例えば、脂肪だけが理由の場合なら、脂肪吸引注射や脂肪溶解注射など施術数が少なくて済むことが多いでしょう。
一方で、脂肪と筋肉が原因の場合は筋肉に対してボトックス注射をするなど施術数が増えたり、骨格が原因なら骨切の手術で費用が高額になる場合があります。
SNSやYouTubeなどでは医師の方がコスパの良い施術などを解説されていますが、患者様のお悩みや体の状態に適していることが前提なので、実際に受けたい施術がある場合は診察を受けて、事前に効果や副作用、その他の注意点についてしっかりと説明を聞くことをお勧めします。