「ニキビ跡がなかなか治らない」「目立つから早く消したい」とお悩みではありませんか。ニキビ跡は、赤みや色素沈着のような軽度なものであれば、半年〜1年ほどで消失しますが、クレーターになってしまうと自然に消えにくくなるため症状に適した治療が必要です。
この記事では、ニキビ跡の種類と治し方、治療方法について解説します。併せて、ニキビ跡をきれいに消す方法と、NGなセルフケアについてもまとめました。
ニキビ跡とは?
ニキビ跡とは、ニキビが治った後の肌にクレーターや赤み、色素沈着などが残ることを指します。軽症のニキビは跡が残らず綺麗に治りますが、ニキビの炎症が長引くと、皮膚の奥にある真皮層にまで細菌が達し、繁殖してしまうため、ニキビ跡として肌に残ってしまいます。
炎症によって真皮層に与えられたダメージは、比較的修復が難しいため、ニキビ跡として残ってしまうのです。
ニキビ跡(痕)の種類
ひと口に「ニキビ跡」といっても進行状況やお肌の状態によって、4つに分類されています。「赤み」や「色素沈着」は軽症に分類され、「クレーター」「肥厚性瘢痕(ケロイド)」は重症なニキビ跡として位置づけられています。
赤み(赤いニキビ跡)
赤みを帯びたニキビ跡は、ニキビの炎症がおさまり肌が平らになっても赤みが残る状態です。
基本的には3〜4ヶ月ほどで赤みが引き、半年〜1年ほどで消失します。しかし、炎症が強かったり、肌のターンオーバーが乱れていたりすると赤みが残る可能性があります。
色素沈着(茶色いニキビ跡)
色素沈着(茶色いニキビ跡)は、ニキビの炎症によって受けたダメージにより、メラニン色素が作り出され皮膚に沈着してしまった状態のことです。
皮膚のターンオーバーに伴い、少しずつ薄くなりますが、色素沈着が真皮層にまで達している場合は自然な消失は難しいでしょう。
日常生活では、摩擦や紫外線などの肌への刺激を避けて、肌のターンオーバーを促すために生活習慣の見直しを心がけましょう。医療機関においては、ピーリングやレーザー治療、マイクロニードル治療、光治療などが行われます。
クレーター(萎縮性瘢痕・陥凹性瘢痕)
クレーター状のニキビ跡は、ニキビの炎症によって真皮層にある組織が破壊されることで起こります。
肌の表面では新しい皮膚組織が作られており、古い組織は剥がれ落ちる仕組みですが、真皮層で新たな細胞組織を生み出すサイクルが乱れてしまい、修復ができない状態です。
肌の表面にクレータ状の凹凸が残ります。クレーターは時間の経過とともに改善されることもあります。しかし、自然治癒が期待できないことの方が多いため、医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
肥厚性瘢痕(ケロイド)・しこり
肥厚性瘢痕(ケロイド)は、ニキビ跡が赤く盛り上がっている状態です。痛みやかゆみを伴う傾向にあるため、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
肥厚性瘢痕・ケロイドに対して有用性がある「ボトックス注射」などの治療法が適しています。
ニキビ跡(痕)の治し方
ニキビ跡は、炎症が重症化し長引くほど対処が難しくなるので、早めにニキビ跡治療を受けた方が良いでしょう。
内服薬や外用薬で炎症を抑え、新たなニキビ跡の発生につながらないように生活習慣の見直しを心がけることも大切です。レーザーやマイクロニードルなどの保険外診療では、肌の凹凸を滑らかに整える効果が見込めます。
ニキビ跡を改善する治療方法
ここでは、ニキビ跡を改善する治療法について解説します。ニキビ跡の治療方法は、大きく「美容医療機器」「内服薬/外用薬」「市販薬でのセルフケア」の3つに分けられます。
【美容医療機器で消す】ニキビ跡を
改善する治療方法
ニキビ跡を改善する治療法の中でもとくにおすすめなのが、美容医療機器を用いた治療です。美容医療機器を使用した治療は、ニキビケアに加え、肌のくすみや毛穴の開き、シミなどにもアプローチできるため、根本的な肌質改善が見込めます。
また、クレータ状やケロイドのような症状が重いニキビ跡の改善効果が期待できる点も魅力だといえるでしょう。
最新の美肌治療である「エリシスセンス」なら、痛みやダウンタイムを抑えて、さまざまなニキビ・ニキビ跡を改善へと導くことができます。肌の真皮層に薬剤を浸透させて、ニキビの炎症を抑えたり、赤みや色素沈着、クレーターなどのニキビ跡を創傷治癒の力で改善したりといった効果が期待できるのです。
【内服薬・外用薬で消す】ニキビ跡を
改善する治療方法
一般皮膚科や美容クリニックを受診すると、肌の症状に適した内服薬や外用薬が処方されます。医療機関でよく処方される塗り薬を下記にまとめました。
塗り薬 | 詳細ニキビ |
---|---|
過酸化ベンゾイル | アクネ菌の殺菌、古い角質を剥がす |
アダパレン | 毛穴の細胞の正常な角化を促す |
過酸化ベンゾイル/ アダパレン配合ゲル |
過酸化ベンゾイルとアダパレンの両方が配合されている薬剤 |
抗菌剤外用 | アクネ菌の殺菌 |
また、皮膚科で使用される飲み薬(内服薬)も同様にまとめたので参考にしてみてください。
抗菌薬内服 | アクネ菌の殺菌やニキビの炎症を抑制する効果が期待できる |
漢方薬内服 | 赤ニキビ:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、清上防風湯、十味敗毒湯 白ニキビ:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) |
MYビューティクリニックでは、ニキビやニキビ跡の改善効果が見込める「ニキビ内服薬(シナール+ユベラ+ピドキサール)」を1ヶ月分7,700円でご提供しております。身体の内側からアプローチして早くニキビ跡を治したい方は、ぜひご来院ください。足を運ぶことが難しい場合は、オンライン診療での処方も可能ですのでお気軽にご利用ください。
料金(税込) | ¥7,700 |
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悩み | ニキビ・ニキビ跡 |
部位 | 肌/顔/その他 |
副作用・リスク | 妊娠中はお控えください。 持病などがある方は医師に ご相談ください。 |
【市販薬でのセルフケア】ニキビ跡を
改善する治療方法
ニキビ跡の改善効果が期待できる市販薬でのセルフケアを進める方も多いのではないでしょうか。
肌のターンオーバーを正常化し、回復をサポートする「パントテン酸カルシウム」や、メラニンの生成を抑える「L-システイン」や「ビタミンC」が配合されている市販薬もあります。
ただし、飲み薬に関しては1ヶ月ほど、塗り薬なら1週間前後使用しても効果が現れない場合は、市販薬では対応できない可能性があります。また、使用中に皮膚に発疹や、赤みが現れた場合は、副作用の可能性があるため、使用を中止して医療機関へ受診をしましょう。
ニキビ跡の原因となるNGな
スキンケア
ニキビ跡の原因となるNGなスキンケアについて解説します。ニキビ跡として残るのを防ぐために下記の3つの行動を控える必要があります。
・ニキビを潰す
・ニキビ対策のために保湿ケアを控える
・ファンデーションを塗り込んで隠す
ニキビを潰す
赤みを帯びたニキビや黄ニキビは、目立ちやすいため、指や爪でニキビを潰して膿を出そうとする人も多いでしょう。
しかし、ニキビを潰すと周囲の皮膚が傷ついたり、雑菌が入ってしまったりしてニキビが治りにくくなるので注意が必要です。皮膚がクレーターのように凹凸ができる可能性もあるので、ニキビを潰すのは控えた方が良いでしょう。
ニキビ対策のために保湿ケアを控える
「オイリー肌は、お肌の潤いが十分、または過剰である」と誤解しており、保湿ケアを控える方もいます。しかし、オイリー肌は皮脂の過剰分泌が起きているものの、水分量は不足している傾向にあります。
そのため、保湿ケアを控えると肌が乾燥し、バリア機能が低下してニキビの炎症が悪化しやすくなってしまうのです。ニキビ跡として肌に残りやすくなるので、洗顔後には水分が蒸発する前に保湿ケアを行い、肌のバリア機能を高めましょう。
ファンデーションを塗り込んで隠す
おでこや頬、鼻など目立つ部分にニキビができてしまうと、ファンデーションを重ね塗りして隠したくなる方も多いのではないでしょうか。
パウダーファンデーションの場合は、細かい粒子が毛穴に入り込んでしまい、毛穴詰まりを起こす要因となります。リキッドファンデーションは、油分が多く含まれているため、アクネ菌の増殖につながる可能性があるのです。
ニキビを早く治すためには、清潔な素肌にニキビ薬を塗るケアからはじめ、患部にファンデーションなどを重ね塗りしないようにしましょう。
【段階別】ニキビ跡を作らない
ための対策
ニキビ跡に種類があるようにニキビも段階に応じて4つに分類することができます。通常、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビの順に炎症がひどくなり、赤ニキビ・黒ニキビになるとニキビ跡として残る可能性が高くなります。
ここでは、段階ごとのニキビの特徴と、ニキビ跡を作らないための対策法についてまとめました。少しでも早く対策を講じることが、ニキビ跡の防止につながるのでぜひチェックしてみてください。
白ニキビ(コメド/面ぽう)
白ニキビは、炎症を起こしていない初期段階のニキビです。赤みを帯びたり、黒くなったりしないため、目立ちにくくニキビケアをせずに過ごす方や、見過ごしてしまう方も多いです。
見た目は目立ちにくいものの、肌を触るとザラザラとしている状態です。皮膚の内部では、毛包の広がりに伴い、アクネ菌が増殖し始めます。
炎症が起こる前に、毛穴の詰まりを解消するために、角質ケアを行ったり、ビタミンB群などを内服し、皮脂の過剰分泌を抑えたり、規則正しい生活を心がけてニキビケアに努めましょう。
黒ニキビ
黒ニキビは、白ニキビと同様に炎症を起こしていないニキビですが、見た目が黒く目立ちやすいことが特徴です。毛穴の皮脂に溜まった汚れや皮脂が酸化して黒く見える状態です。
ニキビ跡として肌に残る可能性は比較的低いものの、症状を進行させないためのケアが必要です。日常生活では、肌のターンオーバーを促すために睡眠や食事に気を配り、程よい運動習慣を身につけると良いでしょう。
医療機関では、古い角質を除去するピーリングの施術を受けると新陳代謝が上がるため、改善を早めることができるでしょう。
赤ニキビ
赤ニキビは、黒ニキビが進行し、赤く腫れて炎症を起こしている状態です。毛穴の中では、アクネ菌が増殖し、活発化しており、炎症を引き起こす物質がつくられています。
赤ニキビは、炎症を抑えることが大切ですので、医療機関で抗炎症作用のある内服薬や外用薬を処方してもらう、あるいは、市販薬を使用して改善を図りましょう。
また、重症化を防ぐために十分な睡眠をとったり、食生活を見直したり、適切な洗顔やスキンケアを行うことが大切です。
黄ニキビ
黄ニキビは、赤ニキビがさらに悪化し、炎症がひどくなった状態です。ニキビの頂点に黄色い膿が溜まっているため、「黄ニキビ」と呼ばれています。
皮膚の内側では、炎症によって薄くなった毛包の壁が破壊され、炎症を引き起こす物質が一気に毛包の外へ出てしまう可能性があります。黄ニキビは、ニキビ跡として肌に長く残る可能性が高いので、早めに対処しましょう。
日常生活では、肌を清潔に保ち、ホルモンバランスを乱さないために生活習慣を整えることが大切です。医療機関では、炎症を抑える内服薬や外用薬が処方されます。
ニキビ跡に関する
よくあるご質問
ニキビ跡に関するよくある質問に対して、Q&A形式で回答していきます。気になる項目がございましたらぜひチェックして疑問や不安を解消しましょう。
まとめ
赤みや色素沈着は、軽症のニキビ跡に位置づけられます。肌のターンオーバーに伴い、半年〜1年ほどで自然に消失する傾向にあります。
一方、クレーターや肥厚性瘢痕(ケロイド)、しこりができている場合は、症状が重いため自然治癒力による改善は難しいでしょう。軽症のニキビ跡であっても、放置しておくとクレーターやケロイド、しこりが生じる可能性があるので、医療機関を受診し、適切な治療を受けることを推奨します。
当院では、ニキビ跡の種類やお肌の状態に合わせた多角的なアプローチが可能です。医療美容機器を用いた治療では、ニキビ跡の消失に加え、ツヤやハリ感アップやくすみ、シミ、毛穴の開きの改善などさまざまな効果が見込めるため、美肌を手に入れたい方はぜひお気軽にご来院ください。